皆さんこんにちは。コサキです。
W杯カタール大会が開催中です。楽しんでますか!?
2022年W杯カタール大会の開催を記念したAGLETの『WORLD CUP 2022 MOMENTS』コレクションのドロップ。大会や選手などにインスパイアされたスパイクが登場しています。
これらスパイクに付けられた名前の由来や、元ネタとなった歴史的な出来事や背景などを紹介しながら、「スポーツの歴史の中で印象的な瞬間」を振り返っていきたいと思います。
第5回は『LACELESS CLEAT ‘ESP 2010’』の紹介です。
【AGLET】LACELESS CLEAT ‘ESP 2010’
TIER | 4 |
EARN RATE | 13 |
MAX BOOST RATE | 200 |
DURABLITY | 35 |
REPAIRS REMAINING | 1 |
スパイクの名前にある通り、優勝したスペインの快進撃、豪華すぎるスペイン代表メンバー、その活躍を見ていきましょう。
【W杯】初優勝のスペインの快進撃
開催大会 | 2010年 南アフリカ大会 |
---|---|
優勝国 | スペイン(初優勝) |
主要人物 | ・スペイン代表(優勝) ・オランダ代表(準優勝) |
何が起きた? | スペインが初のW杯優勝を果たした。 |
スパイクの名前の由来 | 優勝国の「スペイン(ESP)」と「開催年(2010)」より。 |
2010年南アフリカ大会は、とにかくスペインがめちゃくちゃ強かった大会でした。「スペインのための大会」と言っても過言ではありません。
【W杯】豪華すぎるメンバー。スタープレイヤー軍団のスペイン代表
以下の代表主要メンバーを見れば一目瞭然です。(代表選出メンバーより抜粋)
ポジション(背番号) | 選手名(当時の所属チーム) |
---|---|
GK(1) | イケル・カシージャス(レアル・マドリード) →今大会ではキャプテンを務めました。 |
DF(15) | セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード) |
DF(5) | カルレス・プジョル(バルセロナ) |
DF(3) | ジェラール・ピケ(バルセロナ) |
MF(14) | シャビ・アロンソ(レアル・マドリード) |
MF(16) | セルヒオ・ブスケツ(バルセロナ) |
MF(8) | シャビ・エルナンデス(バルセロナ) |
MF(21) | ダビド・シルバ(バレンシア) |
MF(6) | アンドレス・イニエスタ(バルセロナ) |
FW(9) | フェルナンド・トーレス(リバプール) |
FW(7) | ダビド・ビジャ(バレンシア) |
ほかにもペドロ・ロドリゲス(FW/バルセロナ)やラウル・アルビオル(DF/レアル・マドリード)、セスク・ファブレガス(MF/アーセナル)、ファン・マタ(FW/バレンシア)など、世界のトップチームで活躍するエース級のメンバーが惜しむことなく集結しています。
レアル・マドリードやバルセロナは、サッカーにあまり詳しくない方にも知られるくらいのビッグクラブですね。
とにかく、これ以上ないくらいすごい豪華なメンバーなんです!!
特に今大会で特別の活躍を見せたのは、個人でもタイトルを獲得したFWのダビド・ビジャ(#7)です。スペイン代表の今大会8得点中、5得点を挙げています。
【W杯】グループリーグ3試合
スペインはグループリーグではスイス、ホンジュラス、チリと同じ組になります。対戦国がどの程度のレベルなのか、FIFA(国際サッカー連盟)の発表しているランキングを見てみましょう。
2010年W杯南アフリカ大会直前の FIFA ランキング
スペイン🇪🇸:2位 | スイス🇨🇭:24位 |
ホンジュラス🇭🇳:38位 | チリ🇨🇱:18位 |
大会直前の FIFAランキング(2010年5月発表)では、いずれもスペインよりも格下です。正直、恵まれた印象がありますね。
グループリーグ 第1戦
次に、グループリーグでの戦いを見てみます。グループリーグ初戦ではスイスと対戦し、0-1のスコアで敗れています。(まさかのまさか!)
シャビ・アロンソ(#14)のバー直撃ミドルはどれだけの人の頭を抱えさせたか分からないくらい惜しいです。
それにしても、黄金期スペインを無得点に抑えたスイスの集中力凄すぎです。
スペイン🇪🇸 対 スイス🇨🇭 | スコア:0-1 |
得点者 | なし |
グループリーグ 第2戦
初戦こそ落としたものの、徐々に本調子を出してきたスペインは、FWのダビド・ビジャ(#7)が2得点を挙げる活躍を見せて危なげなく勝利します。
倒れ込みながらもゴール右上をしっかり狙ってシュートした1点目もすごいですけど、2点目のミドルはすごい痺れますね。でもビジャ、この試合でPK外してるんですよね…。PKってやっぱり難しい。
スペイン🇪🇸 対 ホンジュラス🇭🇳 | スコア:2-0 |
得点者(大会通算得点数) | 17分:タビド・ビジャ(1) 51分:ダビド・ビジャ(2) |
グループリーグ 第3戦
3戦目は南米のチリが相手でした。
ダビド・ビジャの好調っぷりは変わらず、“スペインの頭脳” 司令塔のアンドレス・イニエスタ(#6)にも今大会初ゴールが生まれます。
スペイン🇪🇸 対 チリ🇨🇱 | スコア:2-1 |
得点者(大会通算得点数) | 24分:ダビド・ビジャ(3) 37分:アンドレス・イニエスタ(1) |
筆者は当時からのイニエスタ推しなので、やっぱり興奮しましたね。
2010年の代表メンバーながら、今でもJリーグで活躍してるのがすごいです。
【W杯】決勝トーナメント〜準決勝
スペインは、グループリーグ1位(2勝1敗ー勝ち点6)で決勝トーナメントに進出しました。準決勝までを振り返っていきます。
決勝T 初戦(ベスト16)
スペインは初戦で強豪のポルトガル(FIFAランキング3位)と対戦します。
優勝候補との試合は、シュート、ブロック、シュート、ブロックの乱打戦となります。
でも決まったのはビジャの1点だけという凄い試合でした。まさに世界のトップレベルの一戦でした。
スペイン🇪🇸 対 ポルトガル🇵🇹 | スコア:1-0 |
得点者(大会通算得点数) | 63分:ダビド・ビジャ(4) |
この当時は「いや、こんなに強いのになんでスイスに負けたん!?」って正直ギモンでした。
決勝T 2戦目(ベスト8)
勝てばベスト4進出となる決勝Tの2戦目は、南米のパラグアイ(FIFAランキング31位)との戦いとなりました。
パラグアイは、前の試合で日本(FIFAランキング45位)と対戦。0-0のスコアから、PK戦の末に日本を下してベスト8まで勝ち上がってきました。
スペイン🇪🇸 対 パラグアイ🇵🇾 | スコア:1-0 |
得点者(大会通算得点数) | 83分:ダビド・ビジャ(5) |
この一戦でもダビド・ビジャが大会通算5得点目を決めて勝利しています。(ビジャすごい)
準決勝
いよいよベスト4が出揃いました。スペイン、ドイツ、ウルグアイ、オランダというどこが優勝してもおかしくない状況。スペイン以外の各国の代表メンバーもスター選手ばかりです。今大会開催当時のFIFAランキングを確認しておきましょう。
スペイン🇪🇸:2位 | ドイツ🇩🇪:6位 |
ウルグアイ🇺🇾:16位 | オランダ🇳🇱:4位 |
準決勝はスペイン対ドイツ、オランダ対ウルグアイという組み合わせで行われました。
この一戦でも、善戦するシーンが続きますがスペイン/ドイツともになかなか得点には至らず…という状況が続きます。
試合が動いたのは73分スペインのコーナーキックから。シャビ・エルナンデス(#8)のふんわりコーナーに、後方から走り込んできたDFのカルレス・プジョル(#5)がヘディングでダイレクトに合わせてゴール!
これが決勝点となり、スペインは初めてのW杯決勝進出を果たします。
スペイン🇪🇸 対 ドイツ🇩🇪 | スコア:1-0 |
得点者(大会通算得点数) | 73分:カルレス・プジョル(1) |
高い打点での「ズドン!」って感じのヘディングシュート。ゴールネットに突き刺さる感じでめちゃくちゃ気持ちが良いシーンです。
それまで活躍を続けていたダビド・ビジャの得点は無かったものの、しっかり得点を決められる選手が他にもいるので、選手層の厚さが分かる試合でもありますね。
【W杯】決勝「スペイン vs オランダ」
決勝戦は大会当時のFIFAランキング1位のスペインと、2位のオランダという組み合わせでした。
試合は前後半0-0で決着が付かず、延長戦に突入。とても緊迫した展開になりました。
116分(延長戦後半)にアンドレス・イニエスタが決勝点を挙げ、そのままスペインが勝利してW杯初優勝を飾ります。
スペイン🇪🇸 対 オランダ🇳🇱 | スコア:1-0 |
得点者(大会通算得点数) | 116分:アンドレス・イニエスタ(2) |
当時のオランダには、アーセナルに所属していたファン・ペルシーや、レアル・マドリードにも在籍したことのあるロッベン、同じくレアル→その後インテル・ミラノと強豪チームに所属していたヴェスレイ・スナイデルら世界のトップ選手が揃っていました。
そんなオランダ相手にもしっかり勝ち切ったスペイン代表はまさに「黄金期」を迎えていたのです。
ちなみに、スペイン代表とオランダ代表はその後、2014年W杯ブラジル大会のグループリーグで同組となり対戦します。
その際はスペインがオランダにボコボコ(1-5で敗戦)にされています。
【W杯2010年南アフリカ大会】「MVP」と「得点王」
次に、今大会の「MVP」と「得点王」を振り返っていきましょう。
【W杯2010年南アフリカ大会】「MVP」
今大会の「MVP(ゴールデンボール)」に選ばれたのは、ウルグアイ代表のディエゴ・フォルランです。
チームとしては残念ながら4位に終わってしまいましたが、フォルラン自身は5得点を挙げる大活躍で、ウルグアイの40年ぶりのベスト4進出に大きく貢献しました。
記者投票により選出されるMVPですが、2位(シルバーボール)には準優勝のオランダ代表ヴェスレイ・スナイデル、3位(ブロンズボール)は大会通算5得点を挙げたスペイン代表のダビド・ビジャが、それぞれ選ばれています。
【W杯2010年南アフリカ大会】「得点王」
得点ランキング1位には5得点で4人が並ぶ激戦となった、今大会。得点数が同じ選手がいる場合には「アシスト数」や「得点までの出場時間の短さ」など、個人の得点以外での活躍も考慮されます。
その中から「得点王(ゴールデンブーツ)」に選ばれたのは、ドイツ代表のトーマス・ミュラーでした。
2位(シルバーブーツ)にはダビド・ビジャ、3位(ブロンズブーツ)にヴェスレイ・スナイデルが選ばれました。
「得点王」獲得のミュラー。ドイツ代表は2大会連続の3位。
ミュラーは当時、若干20歳。W杯史上最年少での得点王を獲得。しかも最多アシストって。すごい!
前回の2006年ドイツ大会で自国開催に恵まれながらも3位に終わってしまったドイツは、決勝トーナメント初戦をイングランド相手に4−1、準々決勝ではアルゼンチンを相手に4−0というスコアで勝ち上がり、間違いなく優勝候補に挙げられるほどの強さを見せつけていました。
しかし、大活躍を見せるミュラーは「警告累積(脚注1)」で次戦の準決勝に出場することができず、チームはスペインに0−1で敗戦してしまいます。
その後3位決定戦ではウルグアイに3−2で勝利を収め、2006年の前回大会に続いて2開催連続での3位という結果になりました。
ミュラーは出場停止が解除された3位決定戦でもしっかりとゴールを決めています。すごい勝負強さ!
【W杯2010年南アフリカ大会】「最優秀GK」
今大会の「最優秀GK(ゴールデングローブ)」のタイトルには、スペイン代表のキャプテンを務めたイケル・カシージャス(2失点)が選ばれました。
正キーパーのイケル・カシージャスは7試合でたったの2失点。チームを守備から支えてスペインのW杯初優勝に大きく貢献しました。
ここまで失点が少ないと、スペインから得点したスイス、チリが逆にすごいと思えてきます。